和装いろは
振袖
振袖を着用する機会というと
成人式、結婚式の参列、結納、
改まったパーティなどが挙げられます。
お母様の振袖をお嬢様が使う場合は「ママ振り」といい、数十年前の振袖でも帯周りの帯締めや帯揚げ、半襟を現代風にアレンジすることで今風なコーディネートになるのでお勧めです。
また礼装ではありますが、同年代が集まる成人式ではレースやパールを使ったりする現代風なアレンジが人気です。
しかし結婚式の参列や結納、改まったパーティなどは目上の方の目もありますので、古典的な正統派なコーディネートが良いと思われます。
振袖を購入したがその後着る機会がなく箪笥の肥やしになる、着るたびにクリーニング代が一万円以上かかる、着物に帯、小物がそろうと大荷物で管理や収納が大変という理由で最近はレンタルが主流になっております
黒留袖
結婚式や披露宴で新郎新婦様のお母様が
お召しになっているお着物が「黒留袖」
黒地に家紋が五つ入っており、合わせる帯は金銀糸の織の袋帯などで最も格が高い着物の一つです。
黒留袖を選ばれる際、上半身はほぼ同じなので主に下半身にある色柄で選ばれます。
昔は新郎新婦様の関係性、年齢などからある程度選ぶ色柄にルールがありましたが、最近は皆様お好きなお着物を楽しんで着ていらっしゃいます。
嫁入りの際に黒留袖を持たされた時代はご自分の黒留袖にご自分の家の家紋でしたが、最近はレンタルが主流なので必ずしもご自分の家の家紋でなくても気になさらないようになりました。
とはいえやはりご自分の家の家紋にこだわりたい方向けに家紋シールというのが販売されておりますので、ネットなどで購入が可能です。
訪問着(ほうもんぎ)
TPOに合わせて、
幅広い利用が可能なのが訪問着です。
例えば若いママさん世代のお宮参り、七五三、入学式、卒業式が着用するいわゆる「ママ着物」であったり、結婚式や改まったパーティのお呼ばれ、お茶会などにも使用されます。
同じ訪問着でも若い世代の方が「ママ着物」として着たり、結婚式のお呼ばれの場合は淡いピンクやブルーに柄も可愛いものや爽やかなものが好まれます。
それに比べてパーティなどもう少し世代が上の方がで着用される場合は、色味や柄などが個性的でおしゃれなものが人気です。
またお茶会などでは色柄がシックなものや古典柄がお勧めです。
卒業袴
小学校、大学、専門学校などの卒業式に
袴を着用されるお嬢様が増えてまいりました。
袴の特徴として履物と、袖の長さが選べるようになっております。
履物は、はいからさんの様に足元をブーツにするか、白足袋と草履にするか?
袖の長さは、二尺袖という短いタイプの袖にするか、振袖を利用した長いタイプの袖にするか?です。
卒業袴としてどれを選んでも問題なく、どちらもそれぞれの可愛さがあり結局は好みになります。
最近は黒ブーツではなくあえての白ブーツや、レースやパールがあしらわれていたり毎年トレンドがありますので是非SNSなどでチェックしてみてください♪
浴衣(ゆかた)
よく「着物と浴衣はどこが違うのか?」と
聞かれますが、浴衣は着物の一種で
夏の間だけ着るのが浴衣です。
なので春、秋、冬に浴衣は着れません。浴衣を洋服に例えると真夏に着るTシャツと短パンのようなものなので、足元はビーサンやサンダルを履くように裸足に下駄になります。
また大きな違いとして春、秋、冬に着用する着物は長襦袢と着物(長着)を二枚着用しますが、夏場は浴衣のみ一枚です。
夏祭りや花火大会はもちろん、最近はライブ観戦やビアガーデンなど気軽な遊び着として定着してきました。浴衣を着ていくことでより一層夏気分を満喫出来、思い出作りに最適です♪
白無垢
神社などでの神前式、結婚式に
花嫁が着る打掛の着物です。
掛下という白い着物の上に、白い打掛が白無垢、色柄が入った打掛が色打掛になります。
白無垢は挙式の時にだけ着用し、挙式後の会食や披露宴は色打掛を利用します。
ちなみに挙式の際の花婿は黒紋付き羽織袴という着物を着用します。
黒い着物に家紋が五つ入っており、羽織には白くて丸い羽織紐、黒白ストライプの袴が特徴的です。
このコーディネートが男性着物の中では一番格が高いとされ、新郎新婦のお父様が和装で挙式に参列する場合は同じくこの黒紋付き羽織袴を着用します。
七五三
子供の成長を祝い、女の子が3歳と7歳、
男の子が5歳の時に着用するのが
七五三の晴れ着です。
最近は男の子も3歳でも着ることが増えてきました。
神社での七五三の参拝日は11月15日とされていますが、とても混みあいますので10月~12月の都合のいい時期に行かれる方も多いですし、お参りはせずにお写真だけという方もいます。
3歳の女の子は「三つ身」といって、被布(ひふ)という袖のない上着を着るのが一般的です。小さなお子さまでも負担が少なく、着崩れしにくい仕様となっています。
3歳の男の子は羽織袴や、男子用の被布タイプの着物を着ます。
5歳の男の子は「羽織袴」を着ますが、お宮参りで着た産着を仕立て直し、袴と一緒に使用することもあります。
7歳の女の子は「四つ身」という、子どもサイズの大人用の着物を着ますが、必要な小物や着付けの方法などは大人と同じです。着付けには襦袢や半襟、帯、帯揚げ、帯締めなど、また扇子や筥迫(はこせこ)などの小物が必要です。